中医学三大経典
中医学の土台を気付き上げた三大経典なるものがあります
①黄帝内経
②神農本草経
③傷寒雑病論
これらは2000年前の遠国時代からの時代にかけて著されました
何かを学ぶ上でその歴史を知っていくことはとても大切だと思います
一つづつ簡単に見ていきましょう
①黄帝内経
中国最古の医学著書であり中医学の土台ともなる経典です
以下2編に分かれている
素問:人と自然界との関係性を説いた養生編
霊枢:主に鍼灸療法が書かれた治療編
※”経”とは変えることのできない規則と摂理という意味
それくらいこの”黄帝内経”は絶対的な著書なのだ
②神農本草経
最古の薬物学著書
1年の日数と同じ365品目の薬物(植物・動物・鉱物)が記されており、
上(養生薬)無毒、命を養う。長期に渡り服用可能
中(養生薬)上薬を助ける作用。抵抗力を養う
下(治療薬)有毒なものと無毒なものがある。病気の治療に用いられる。長く服用はしない
薬効の強さによって分類されている
同時に、薬効を高めるために薬物同士をブレンドする配合法が確立された
現代の漢方はほとんど単品はなく、さまざまな薬物が配合されている
ここで神農について小話を、、、
古代中国にて炎帝神農と呼ばれたとても慈悲深い皇帝がいました
『神農』とは文字のごとく農業の神様のことです
姿は人身牛首=首から上は牛で、下は人の姿をしており
そしてなんとお腹は透明だったと言われています
ある日、原因不明の腹痛で苦しみ死んでゆく民の姿を見て
苦しむ人々を放っては置けない
医療の知識を広げるために全力を尽くそうと誓ったのです
神農は民のために毎日、森に入り植物の標本を集めて味や毒性を分類していきました
その時に透明なお腹が役に立ったのです
口にした薬物が腸の中を通り、どこに効くのか害はないかがはっきりと見えるのです!
こうして薬草か毒草かを見分け、365の薬物を選定していきました。
そして、薬になるものとその効能を人々に伝授していったのです。
その過程で、1日に72回の毒に当たりひどく苦しんだが
お茶によって命を救われたと言われています
※このストーリはお茶が薬用として使われ始めたルーツともされています
それ以来は毒に当たっては茶で毒を消し、薬草集めを継続していったのです
そして、ある時
”断腸草”
という草を口にし、腸が分断され命を落としてしまうのです
人々のために身を粉にし
医薬の道を切り拓いた神農
思いやりの心を持った
なんとも慈悲深い方でしょうか
少し長くなったとので、今回はここまでとします😊
次回は、傷寒論についての小話を💓
思いやりの医学
中医学を知れば知るほど
他人に優しくそして自分にも優しくなれる気がしますよね
これからも一緒に学んでいきましょう
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